【BMW 1シリーズ】歴代モデルの特徴や変遷、現行ラインナップを紹介 ※2025年更新版

BMWの1シリーズは、扱いやすいコンパクトサイズながら、洗練されたデザインと優れた機能性をあわせ持つ人気モデル。

最もリーズナブルな価格設定がされているため手に入れやすく、若者や女性からも高い人気があります。

また、2024年には4代目となるF70型が登場。デザインや機能がさらに進化しています。

そこで本記事では、コンパクトなエントリーモデルでありながら、”BMWらしさ”が存分に詰め込まれた 、1シリーズの魅力や特徴を解説していきます。

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BMW 1シリーズの特徴

BMWの1シリーズは、欧州車のカテゴリー でいうとフォルクスワーゲン ゴルフや、メルセデス・ベンツA・Bシリーズなどと同じ「Cセグメント」に属します。

国産のコンパクトカーよりも一回り大きい3ナンバーに分類されていますが、扱いやすさと使いやすさは両立されています。

そんな1シリーズの特徴を、詳しくご紹介していきます。

1.コンパクトながら洗練されたデザイン

1シリーズは、スポーティで高級感のあるデザインをしています。

特に現行モデル(F70型)は、新デザインのキドニーグリルや、アダプティブLEDヘッドライト、モダンなグラフィックのテールライトが目を惹きます。

また、インテリアには、現在のBMWのトレンドである「BMWカーブド・ディスプレイ」を採用。スイッチや計器類がモニター内にまとめられ、落ち着いた車内空間に仕上がっています。

2.走りと機能性を両立させたFFレイアウト

走りにこだわりを持つBMWは、長年FR(フロントエンジン・リアドライブ)を主流にしてきました。

1シリーズも2代目までFRでしたが、現在はFF(フロントエンジン・フロントドライブ)が採用されています。

これにより、FR時代の頃と比べて車内が広く、日常での使いやすさが向上。後部座席に座った状態でも、ゆったりとくつろげます。

また、分割式のリアシートを全て倒せば、最大1,135Lまで収納拡大。(F70型「120」の数値)ハッチバックタイプですので、荷物の積み下ろしも快適に行えます。

FFとなりましたが、重量配分は50:50と理想的。純粋にドライブも楽しめます。

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3.優れた燃費性能でコストパフォーマンス抜群

1シリーズに搭載されているエンジンは、燃費性能も非常に優れています。

主な搭載エンジンは、1.5L直列3気筒 / 2L直列4気筒ガソリンエンジン、2L直列4気筒ディーゼルエンジンとなります。

また、新型1シリーズの「120」と「120d」には、シリーズ初の48Vマイルド・ハイブリッドを搭載、さらに燃費性能が優れています。

【歴代1シリーズ 主要モデルの燃費】

E87/E81型(初代) F20型(2代目) F40型(3代目) F70型(4代目)
モデル名 116i 118i 118i 120
エンジン形式 直列4気筒DOHC+ターボ 直列4気筒DOHC+ターボ 直列3気筒DOHC+ターボ 直列3気筒DOHC+ターボ+マイルドハイブリッド
排気量(cc) 1,599 1,598 1,498 1,498
燃費(km/L) 13.6※JC08モード 16.6※JC08モード 13.7※WLTCモード 16.8※

 

4.リーズナブルな価格設定

現在の新型1シリーズは、500万円を切る価格が魅力のひとつです。

BMWの中で最も手に入れやすいシリーズとなっていますが、「インテリジェント・パーソナル・アシスタント」などの最新テクノロジーはしっかりと搭載。初めてBMWをお選びいただく方にもおすすめのモデルです。

120(1シリーズ)

 

218i(2シリーズ アクティブツアラー) 318i MSport(3シリーズセダン)
車両本体価格(税込) 488万円

 

歴代のBMW 1シリーズ

BMWの1シリーズは、E36 / E46型3シリーズのハッチバック仕様「3シリーズコンパクト」が始まりです。

これまでのBMWは、3シリーズや5シリーズなどといったミドルクラスのモデルが主流でしたが、年々大型化や高級化が進むようになります。

そこでBMWは、3シリーズの持つ走行性能や質感はそのままに、扱いやすいサイズの「3シリーズコンパクト」をラインナップに追加。

すると瞬く間に市場での人気を獲得し、セダンやクーペに継ぐ売り上げ台数を記録するモデルへと成長していきます。

そして2004年、新たにBMWのコンパクトジャンルを担う「1シリーズ」がデビューしだのです。

初代 E87/E81型(2004-2011年)

初代BMW 1シリーズ(E87)は、2004年にデビューしました。

FFレイアウトが圧倒的多数を占めるコンパクトカーの中、1シリーズはE90型3シリーズとプラットフォームを共有化していたためFRレイアウトで登場。

「ハンドリングにこだわる希少なコンパクトカー」の地位を確立することに成功します。

また、エンジンは当初1.6L(116i)と2.0L(118i / 120i)の2本立てでしたが、2005年に伝統の3.0L直6エンジンを搭載した「130i」を発表し、走り好きのBMWファンを唸らせます。

2007年にはフェイスリフト(マイナーチェンジ)がおこなわれ、後期型(E87LCI)にチェンジ。同時に3ドア(E81)、カブリオレ(E88)が登場。

2008年に登場したクーペ(E82)には、3.0L直6ツインターボエンジンを搭載した「135i」も設定され、「ミニM3」と称されたその走りは、ユーザーを熱狂させました。

【120i(2004-2010)のスペック】

モデル名 120i
全長×全幅×全高(mm) 4,240 × 1,750 × 1,430
エンジンの種類 ガソリン
排気量(cc)  1,995
最高出力(ps/rpm) 156 / 6,400
最大トルク(kgm/rpm) 20.4 / 3,600

2代目 F20型(2011-2019年)

2代目となるF20型は、2011年に発表されました。

全長で95mm、ホイールベースで30mm延長され、居住性が向上。引き続きFRレイアウトを採用し、走りと実用性が向上したモデルへと成長を遂げました。

当初は5ドア、後に3ドアが追加され、初代に設定されていたクーペやカブリオレは「2シリーズ」として別に展開されるようになりました。

【120i(2011-2015)のスペック】

モデル名 120i
全長×全幅×全高(mm) 4,335×1,765×1,430
エンジンの種類 ガソリン
排気量(cc) 1,598
最高出力(ps/rpm) 170 / 4,800-6,450
最大トルク(kgm/rpm) 25.5 / 1,500-4,500

3代目 F40型(2019-2024年)

2019年にデビューした3代目F40型は、ミニバン要素の強い2シリーズ アクティブツアラー / グランツアラー以外で初めてのFFレイアウトとなります。

これまでの1シリーズは「FRのコンパクトカー」としての印象が強かっただけに、登場時は多くの方が驚きと戸惑いを持ちました。

コンパクトながらハンドリングにこだわる希少なハッチバックとしてこの車を選んでいたユーザーからすると「FFレイアウトになったら『駆けぬける歓び』が失われてしまうのでは?」と不安に感じていたようです。

しかしその不安は見事に払拭されます。

MINIや2シリーズのアクティブツアラー/グランツアラーのプラットフォーム「UKL」を熟成、昇華させた新開発の「FAAR」プラットフォームは、優れた居住・荷室空間とBMWらしさを失わないハンドリングを両立。

そしてさらなる走りを求めるユーザーに向け、高出力エンジンと専用4WDを搭載した「M135i xDrive」も発表されました。

【118i(2019-2024)のスペック】

モデル名 118i
全長×全幅×全高(mm) 4,335×1,800×1,465
エンジンの種類 ガソリン
排気量(cc) 1,498
最高出力(ps/rpm) 140 / 4,600-6,500
最大トルク(kgm/rpm) 22.4 / 1,480-4,200

4代目 F70型(2024年〜現在)

電動化やデジタル化など、大きな変革が進む現代の自動車社会。BMWも先を見据えて1シリーズを大幅に進化させます。

2024年10月に登場したF70型は、現代のBMWのトレンドデザインを反映したスポーティかつエレガントなデザインとなっています。

インパネ周りのメーターや操作機器類を液晶ディスプレイに集約する斬新なスタイルへと変更。車内は驚くほどシンプルにまとめられています。

また、1シリーズはエンジンも1.5L / 1.6Lクラスと、コンパクトな設計になっています。いくらターボが搭載されているとはいえ、もの足りなさを感じていた方もいたのではないでしょうか。

しかし新型1シリーズは、48Vマイルド・ハイブリッドが搭載されています。電気モーターが加速を後押ししてくれるため、従来モデルよりもさらに軽快感が増しています。

※「M135i xDrive」はハイブリッド未搭載となります。

 

BMW 1シリーズの現行ラインナップ

現在のBMW 1シリーズには、ガソリンエンジンの「120」とディーゼルエンジンの「120d」、ハイパフォーマンスモデルの「M135i xDrive」がラインナップされています。

また、「120」と「120d」にはスポーツグレード「M Sport」もラインナップされています。

※新型1シリーズ登場時はガソリンモデルのみ展開されていましたが、2025年2月よりディーゼルモデルが追加されています。

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120

ガソリンモデルのベーシックグレードです。

効率性を求めた新開発の1.5L直列3気筒ガソリンエンジンに、専用ターボとマイルドハイブリッドが組み合わされ、最高出力は156馬力を発揮します。

また、WLTCモード燃費は16.8km/Lと、Cセグメントの輸入車モデルとしてはかなり優れた燃費性能となっています。

さらに「BMWカーブド・ディスプレイ」や 「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」などといった最新のデジタルテクノロジーもしっかり搭載。アシスト機能も充実しているため、安全、快適にドライブが楽しめます。

スポーツグレードの「120 M Sport」には、パドルシフト付きのミッションや「アダプティブ M サスペンション」、18インチのアロイ・ホイールが標準装備。こちらは走りの楽しさを求める方にぴったりのグレードとなっています。 

モデル名 120 120 M Sport
 全長×全幅×全高(mm) 4,370×1,800×1,465 4,370×1,800×1,450
 乗車定員(人) 5 5
 ラゲッジ容量(L) 300(1,135※2人乗車時) 300(1,135※2人乗車時)
 エンジンの種類 直列3気筒DOHCガソリン+マイルド・ハイブリッド 直列3気筒DOHCガソリン+マイルド・ハイブリッド
 排気量(cc) 1,498 1,498
 最高出力(kW〔ps〕/rpm) 115〔156〕 / 5,000 115〔156〕 / 5,000
 最大トルク(Nm/rpm) 240 / 1,500-4,400 240 / 1,500-4,400
 WLTCモード燃費(km/L) 16.8 16.8
 車両本体価格 488万円 508万円

120d

ディーゼルエンジンを搭載するグレードです。

基本的な装備やオプションはガソリンモデルと同様で、こちらもスポーツグレード「M Sport」が設定されています。

2L直列4気筒ディーゼルエンジンは低速トルクが強く、余裕のある走り出しが持ち味です。もちろんこちらにも48Vマイルド・ハイブリッドが組み込まれています。

車両本体価格はガソリンモデルと比べて20万円高く設定されていますが、軽油を燃料としていることや、20%程燃費が優れていることを考えると、かなり経済的なグレードだと言えます。

また、発進時のストレスをほとんど感じないため、渋滞が多い地域にお住まいの方にもおすすめです。 

モデル名 120d 120d M Sport
 全長×全幅×全高(mm) 4,370×1,800×1,465 4,370×1,800×1,450
 乗車定員(人) 5 5
 ラゲッジ容量(L) 300(1,135※後席折りたたみ時) 300(1,135※後席折りたたみ時)
 エンジンの種類 直列4気筒DOHCディーゼル+マイルド・ハイブリッド 直列4気筒DOHCディーゼル+マイルド・ハイブリッド
 排気量(cc) 1,995 1,995
 最高出力(kW〔ps〕/rpm) 110〔149〕 / 4,000 110〔149〕 / 4,000
 最大トルク(Nm/rpm) 360 / 1,500-2,500 360 / 1,500-2,500
 WLTCモード燃費(km/L) 21.2 21.2
 車両本体価格 508万円 528万円

M135i xDrive

2L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルです。

こちらのグレードはマイルド・ハイブリッド非搭載ですが、専用のツイン・スクロール・ターボチャージャーが搭載されており、最高出力は300馬力を発揮します。

パドルシフト付7速トランスミッションや「アダプティブ M サスペンション」「M スポーツ・ブレーキ」も標準装備されており、そのままの状態でスポーツドライビングが楽しめます。

さらにキドニーグリルの縁がライトアップする「BMWアイコニック・グロー」も標準装備。「走りも質感も妥協したくない」という方にもご満足いただけます。 

モデル名 M135 xDrive
 全長×全幅×全高(mm) 4,370×1,800×1,450
 乗車定員(人) 5
 ラゲッジ容量(L) 300(1,135※後席折りたたみ時)
 エンジンの種類 直列4気筒DOHCガソリン
 排気量(cc) 1,998
 最高出力(kW〔ps〕/rpm) 221〔300〕 / 5,750
 最大トルク(Nm/rpm) 400 / 2,000-4,500
 WLTCモード燃費(km/L) 12.5
 車両本体価格 714万円

 

BMW 1シリーズをお求めの方は、Shonan/Toto BMWまでご相談ください

BMWの1シリーズについてご紹介しました。

1シリーズは、Shonan/Toto BMWの各ショールームに展示しており、各店舗でご試乗も承っております。

ご試乗を希望される方は、こちらの専用フォームからお申し込みください。

試乗申込フォーム

 

また、Shonan/Toto BMWでは、1シリーズの認定中古車も販売しております。

以下のリンクから在庫検索が可能です。

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1シリーズに関してのお問い合わせも随時受付けております。

新車、中古車問わずBMW 1シリーズをお求めの際は、ぜひShonan/Toto BMWまでご相談ください。

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BMW Column編集部

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