【BMW 1シリーズ】歴代モデルの特徴や変遷、現行ラインナップを紹介

BMW 1シリーズは、BMWのエントリーモデルに位置づけられます。

FR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトが基本のBMWにあって、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)レイアウトを採用し、コンパクトなボディとも相まって、使い勝手の良さが人気の1台です。

今回はエントリーモデルながら走りにこだわった1シリーズの魅力を、歴代モデル、現行モデルを紹介しつつ、解き明かしてまいります。

BMW 1シリーズの特徴

1シリーズは欧州車のカテゴライズでいうとフォルクスワーゲン ゴルフなどと同じCセグメントに属すコンパクトカーです。

元々はE36やE46の3シリーズをベースに3ドアハッチバック化された「3シリーズコンパクト」が始まりで、2004年にその後継として発表されました。

初代と2代目は3シリーズと基本プラットフォームを共有するためFRレイアウトでしたが、3代目からはBMW MINIや2シリーズツアラーとプラットフォームを共有し、FFレイアウトとなっています。

 

 

歴代のBMW 1シリーズ

初代BMW 1シリーズ(2004-2011年)E87/E81型

初代BMW 1シリーズ(E87)は2004年デビュー。

E90の3シリーズとプラットフォームを共有し、当初は5ドアハッチバックのみの設定でした。

FFレイアウトが圧倒的多数を占めるコンパクトカーの中にあって、3シリーズとプラットフォームを共有し、FRレイアウトを採用したことで、「ハンドリングにこだわる希少なコンパクトカー」という地位を確立。人気を博しました。

エンジンは当初1.6L(116i)、2.0L(118i、120i)の2本立てでしたが。2005年に伝統の3.0L直6エンジンを搭載した130iを発表。走り好きのBMWファンを喜ばせます。

2007にはフェイスリフト(マイナーチェンジ)がおこなわれ後期型(E87LCI)にチェンジし、同時に3ドアモデル(E81)が追加発売されました。

【120i(2004-2010)のスペック】

モデル名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm)
120i 4,240 1,750 1,430
エンジンの種類 総排気量(cc) 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm)
ガソリン 1,995 156/6,400   20.4/3600

2007年にはカブリオレ(E88)、2008年にはクーペモデル(E82)も発売されています。

クーペモデルには3.0L直6ツインターボエンジンを搭載した135iも設定され、「ミニM3」と称されたその走りはユーザーを熱狂させました。

2代目BMW 1シリーズ(2011-2019年)F20型

BMW 1シリーズの2代目となるF20型は2011年に発表されました。

全長で95mm、ホイールベースで30mm延長されたボディは居住性が向上。

引き続きFRレイアウトが採用され、当初は5ドア、後に3ドアが追加されました。

ちなみに初代モデルには設定のあったクーペモデルやカブリオレは「2シリーズ」として分離されています。

【120i(2011-2015)のスペック】

モデル名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm)
120i 4,335 1,765 1,430
エンジンの種類 総排気量(cc) 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm)
ガソリン 1,598 170/4,800-6,450   25.5/1,500-4,500

 

3代目BMW 1シリーズ(2019-現在)F40型

BMW 1シリーズの3代目は2019年にデビューした現行モデルです。

BMWにおいて、ミニバン的要素の強い2シリーズのアクティブツアラー/グランツアラー以外で初めてFFレイアウトの車となった新型1シリーズは驚きと戸惑いを持ってユーザーに迎え入れられました。

というのもCセグメントに属するコンパクトカーでありながら、ハンドリングにこだわる希少なハッチバックとしてこの車を選んでいたユーザーにとって、「FFレイアウトになってしまっては『駆けぬける歓び』が失われてしまうのではないか」と不安に感じてしまう出来事だったのです。

しかしその不安は見事に払拭されます。

MINIや2シリーズのクティブツアラー/グランツアラーのプラットフォーム「UKL」を熟成、昇華させた新開発の「FAAR」プラットフォームは、優れた居住・荷室空間とBMWらしさを失わないハンドリングとを両立させ、見事な走りの性能を発揮したのです。

そしてさらなる走りを求めるユーザーには、ハイパワーエンジンと4WDを搭載したM135i xDriveも用意されています。

 

 

BMW 1シリーズの現行ラインナップ

現在BMW 1シリーズにはガソリンエンジンの「118i」、ディーゼルエンジンの「118d」、そしてハイパワーバージョンの「M135i xDrive」の3モデルがラインナップされています。

118i

【118i(M Sport)のスペック】車両本体価格¥4,490,000(税込)

モデル名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm)
118i 4,355 1,800 1,465
エンジンの種類 総排気量(cc) 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm)
ガソリン 1,499 140/4,600-6,500   22.4/1,480-4,200

 

118d

【118d(M Sport)のスペック】車両本体価格¥4,730,000(税込)

モデル名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm)
118d 4,355 1,800 1,465
エンジンの種類 総排気量(cc) 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm)
ディーゼル 1,995 150/4,000   35.7/1,750-2,500

 

M135i xDrive

【M135i xDriveのスペック】車両本体価格¥6,540,000(税込)

モデル名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm)
M135i xDrive 4,355 1,800 1,465
エンジンの種類 総排気量(cc) 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm)
ガソリン 1,998 306/5,000-6,250   45.9/1,750-4,500

 

 

まとめ

BMW 1シリーズはCセグメントのハッチバックらしい使い勝手の良さと、BMWらしい走りの良さを両立させた1台。

 

コンパクトなため取り回しもよく、初めてのBMWにもぴったりです。

 

お近くのショールームで試乗を承っております。

ぜひ1度お越しになり、BMW 1シリーズの素晴らしさをご堪能ください。

ライター情報

BMW Column編集部

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