BMWの中でも人気のスポーツカーモデル一覧

高い走行性能だけでなく、スポーツカーならではの洗練された美しいデザインを持つBMWのスポーツカーモデル。

これまで多くの自動車レースに参加してきたBMWは、モータースポーツを通じて培った豊富な知見がございます。

本記事では、そんな技術を集約して開発されたBMWのスポーツカーモデルをご紹介していきます。

BMWのスポーツカーモデルの特徴

BMWのスポーツカーモデルは、どのモデルも他メーカーのスポーツカーに負けないスペックを誇ります。

「駆けぬける歓び」のブランドコンセプトを最も体現しているモデルと言えるでしょう。

中でも「Mシリーズ」は、同系列のシリーズの中でも特にスポーツに特化したモデル。見た目もスペックもかなりスパルタンな仕上がりとなっています。

専用チューンされたエンジンやカーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)などの軽量素材が採用されたボディ、オリジナルのスポーツサスペンション「アダプティブ Mサスペンション」の搭載など、随所にBMWの最新技術が採用されています。

また、これまでのBMWらしい上質なドライビングも味わえるように、インテリアの高級感やコンフォートな乗り心地にも考慮した設計にされているのもポイントです。

本格的なスポーツカーとしてのスペックを持ちながらも、懐の深い一面もございますので、ドライバーの日常生活を支える存在としても活躍してくれるでしょう。

モータースポーツ専門の「BMW M社」

先ほどご紹介したBMWの「Mシリーズ」ですが、こちらはBMWのモータースポーツの遺伝子が注ぎ込まれたシリーズです。

BMWにはモータースポーツに集中的に取り組むために設立された子会社「BMW M社」があります。

「BMW M社」は1972年に設立され、BMWのレーシングカーや専用のチューニングパーツなどの開発、生産を行っていました。

1978年になると、レースで培った技術を用いてサーキットでも通用するチューニングモデル「M1」を発売。こうして「Mシリーズ」の歴史がスタートしました。

現在は「Mシリーズ」は、BMWから発売されている各シリーズから派生する上級スポーツモデルに位置付けられています。

BMWの人気スポーツカー

これまで様々なスポーツモデルが登場してきたBMWですが、直近のスポーツカーは「Mシリーズ」の各モデルを筆頭に、オープンカーの「Zシリーズ」や、プラグイン・ハイブリッドモデルの「i8」などがございます。

各モデルの特徴や変遷、スペックなどをご紹介していきますので、ご自身にぴったりのスポーツモデルを見つけてみてください。

BMW M2

2016年から登場した「M2」は、コンパクトで小回りの効くサイズのスポーツクーペ。

ハイパワー化されている「M3」や「M4」よりも運転しやすく、キレのあるコーナリングが体験できるモデルとなっています。

現行モデルは2023年に登場した2代目で、ボディタイプは「クーペ」のみ設定されています。

直列6気筒Mツインパワー・ターボエンジンや「アダプティブMサスペンション」が搭載されており、ミッションは最新の「8速Mステップトロニック」のほかにも、6速MTがございます。

今ではすっかり珍しいコンパクトな本格FRスポーツカーですので、走り好きの方におすすめです。 

M2(8速 M DCT) M2(6速MT)
全長・全幅・全高(mm) 4580×1885×1410 4580×1885×1410
ホイールベース(mm) 2745 2745
車両重量(kg) 1730 1710
乗車定員(名) 4 4
トランク容量(L) 390 390
最小回転半径(m) 5.2 5.2
エンジン形式 直列6気筒DOHCツインターボ 直列6気筒DOHCツインターボ
排気量(cc) 2992 2992
最高出力(馬力) 460 460
最大トルク(Nm) 550 550
0-100km/h 加速性能(秒) 4.1 4.3
WLTCモード燃費(km/L) 10.1 9.9
新車価格 972万円〜 972万円〜

BMW M3

BMW史上最も過激でレーシーと言われていた「E30型」の血を継いでいる伝統のあるモデルです。

2021年に登場した現行モデルにもそのDNAはしっかりと引き継がれており、3シリーズセダンからアグレッシブなモデルへと進化しています。

また「M3」は、ステーションワゴンタイプもラインナップされています。

こちらはエンジンや足回りは本格的なスポーツ仕様となっていますが、ラゲッジ容量は最大1510Lまで広げられる高い実用性を備えています。

実用性とハイパフォーマンスを両立したモデルをお求めの方は、ぜひご検討ください。 

M3 Competition M xDrive セダン M3 Competition M xDrive ツーリング
全長・全幅・全高(mm) 4805×1905×1435 4805×1905×1450
ホイールベース(mm) 2855 2855
車両重量(kg) 1800 1870
乗車定員(名) 5 5
トランク容量(L) 480 500(1510※後席フラット時)
最小回転半径(m) 5.3 5.3
エンジン形式 直列6気筒DOHCツインターボ 直列6気筒DOHCツインターボ
排気量(cc) 2992 2992
最高出力(馬力) 510 510
最大トルク(Nm) 650 650
0-100km/h 加速性能(秒) 3.5 3.6
WLTCモード燃費(km/L) 9.8 9.8
新車価格 1410万円〜 1420万円〜

BMW M4

2014年から発売されている「M4」は、2ドアの4シリーズをベースにスポーツチューニングしたモデルです。

現行モデルの2代目は2020年に登場しており、アグレッシブなフロントフェイスと、流れるようなボディデザインが特徴です。

基本構造はセダンの「M3」と同じですが、「M4」はクーペやカブリオレの2種類のボディタイプとなっており、より流麗なプロポーションとなっています。

6速MTもラインナップされていますので、サーキットやワインディングロードなどで本格的に走りを楽しみたい方にもおすすめです。

M4 クーペ(6速MT) M4 Competition M xDrive クーペ M4 Competition M xDrive カブリオレ
全長・全幅・全高(mm) 4805×1885×1395 4805×1885×1395 4805×1885×1395
ホイールベース(mm) 2855 2855 2855
車両重量(kg) 1710 1790 1790
乗車定員(名) 4 4 4
トランク容量(L) 440 440 300-385
最小回転半径(m) 5.2 5.3 5.3
エンジン形式 直列6気筒DOHCツインターボ 直列6気筒DOHCツインターボ 直列6気筒DOHCツインターボ
排気量(cc) 2992 2992 2992
最高出力(馬力) 480 510 510
最大トルク(Nm) 550 650 650
0-100km/h 加速性能(秒) 4.2 3.5 3.7
WLTCモード燃費(km/L) 9.8 9.8 9.6
新車価格 1358万円〜 1440万円〜 1500万円〜

BMW M5

高級セダンの5シリーズにモータースポーツで培った技術を注入した「M5」は、1985年に登場した歴史の長いモデルです。

エンジンは伝統の直列6気筒ではなく、さらにワンランク大きなV型8気筒を搭載。最高出力625馬力、0-100km/h 加速3.3秒と、驚異的な瞬発力を持ちます。

ちなみにこれは「BMW M社」が量産専用に開発したエンジンの中でも最もパワフルなユニットとなっています。

5シリーズらしい重厚感とアスリートのような洗練されたボディが上手く融合したデザインをしており、その存在感も抜群です。

M5 Competition
全長・全幅・全高(mm) 4990×1905×1475
ホイールベース(mm) 2980
車両重量(kg) 1940
乗車定員(名) 5
トランク容量(L) 530
最小回転半径(m) 5.9
エンジン形式 V型8気筒DOHCツインターボ
排気量(cc) 4394
最高出力(馬力) 625
最大トルク(Nm) 76.5
0-100km/h 加速性能(秒) 3.3
WLTCモード燃費(km/L) ーー
新車価格 1998万円〜

BMW M8

2019年に登場した「M8」は、BMW最高級のMシリーズとなっています。

流れるような流麗なボディを持ち、非常にラグジュアリーなビジュアルをしていますが、心臓部には「M5」と同じ量産車最高馬力のV型8気筒ツインターボエンジンが搭載されています。

現在「クーペ」「カブリオレ」「グランクーペ」の3つのボディタイプがラインナップされており、どのタイプもBMWの最高峰ラグジュアリーカーに相応しいパフォーマンスを発揮します。

BMWと「BMW M社」両方の技術が詰め込まれた特別なモデルだと言えるでしょう。

M8 Competition クーペ M8 Competition カブリオレ M8 Competition グランクーペ
全長・全幅・全高(mm) 4870×1905×1360 4870×1905×1355 5105×1945×1420
ホイールベース(mm) 2825 2825 3025
車両重量(kg) 1910 2030 2000
乗車定員(名) 4 4 5
トランク容量(L) 420 350 440
最小回転半径(m) 5.7 5.7 6.1
エンジン形式 V型8気筒DOHCツインターボ V型8気筒DOHCツインターボ V型8気筒DOHCツインターボ
排気量(cc) 4394 4394 4394
最高出力(馬力) 625 625 625
最大トルク(Nm) 76.5 76.5 76.5
0-100km/h 加速性能(秒) 3.2 3.3 3.2
WLTCモード燃費(km/L) ーー ーー ーー
新車価格 2526万円〜 2638万円〜 2496万円〜

BMW Z4

2002年に登場した「Z4」は、BMWの2シーターオープンカーの「Z」シリーズを担うモデルです。

ロングノーズにショートデッキという組み合わせのボディからは、いかにもスポーツカーという雰囲気が漂ってきます。

3代目となった現行モデルは、直線的なボディラインが多く採用されており、よりスポーティに仕上げられています。

電動ソフトトップは走行中でも約10秒程度で開閉可能。お好きなタイミングでオープン仕様がお楽しみいただけます。

Z4 sDrive20i M Sport Z4 M40i
全長・全幅・全高(mm) 4,335×1,865×1,305 4,335×1,865×1,305
ホイールベース(mm) 2470 2470
車両重量(kg) 1490 1580
乗車定員(名) 2 2
トランク容量(L) 281 281
最小回転半径(m) 5.2 5.2
エンジン形式 直列4気筒DOHCターボ 直列6気筒DOHCターボ
排気量(cc) 1998 2997
最高出力(馬力) 197 387
最大トルク(Nm) 32.6 51.0
0-100km/h 加速性能(秒) 6.7 4.1
WLTCモード燃費(km/L) 14.1 12.2
新車価格 760万円〜 912万円〜

BMW i8 ※生産終了

先進的なスーパーカーを彷彿とするフォルムに、跳ね上げ式ドアを採用したプラグイン・ハイブリッドモデル。2014年から2020年まで販売されていました。

現在は生産終了していますが、当時はBMWとして初のプラグイン・ハイブリッドスポーツとして登場した革新的な一台として、現在も高い人気があります。

エンジンは1.5L直列3気筒とコンパクトサイズですが、電気モーターが組み合わされた最高出力は376馬力を発揮します。

カーボンファイバーがふんだんに取り入れられた軽量ボディを持つため、0-100km/h 加速性能は4.4秒となります。

また、オープンカーとしてお楽しみいただける「ロードスター」もラインナップされています。 

i8 クーペ i8 ロードスター
全長・全幅・全高(mm) 4690×1940×1300 4690×1940×1290
ホイールベース(mm) 2800 2800
車両重量(kg) 1590 1650
乗車定員(名) 2 2
トランク容量(L) 154 88
最小回転半径(m) 5.8 5.8
エンジン形式 直列3気筒DOHC+モーター 直列3気筒DOHC+モーター
排気量(cc) 1498 1498
最高出力(馬力) 231 / 362※システムトータル 231 / 362※システムトータル
最大トルク(kgm) 32.6 / 58.1※システムトータル 32.6 / 58.1※システムトータル
0-100km/h 加速性能(秒) 4.4 4.6
JC08モード燃費(km/L) 15.9 15.9
新車価格 2135万円〜 2276万円〜

全てがトップクラスの性能を持つBMWのスポーツタイプで最高のドライブを

誰もが一度は抱くスポーツカーへの憧れを存分に満たしてくれるBMWのスポーツカー。高級感を持ちながらも、トップクラスの走行性能を持つ特別なモデルばかりとなっています。

一度ハンドルを握れば、毎日のドライブが新鮮な世界に変わるでしょう。

BMWのスポーツカーはShonan/Toto BMWのショールームでもご試乗いただけます。

ぜひ実際にご試乗いただき、BMWが持つ最高峰の「駆けぬける歓び」をご堪能ください。

ライター情報

BMW Column編集部

BMW Column編集部です。 このコラムでは、車にまつわる情報、BMWに関する面白くてタメになる知識を発信していきます。ぜひ更新を楽しみにしていてください♪