駆けぬけるロードスターBMW Zシリーズとは? 前編


BMWといえば「バイエルン発動機製造株式会社」の名に恥じない胸のすくような加速を実現するエンジンと、高い剛性を持つボディと足回りから来るハンドリングが魅力。
しかしそんなBMWの駆けぬける歓びを「もっとダイレクトに」「そして華やかに」楽しむことができるモデルが存在します。
それがBMW Zシリーズ。
今回はそんなZシリーズの歴史を紐解き、皆さまにオープンエアの魅力をご紹介してまいります。

Zシリーズとは?


BMWの2シーターオープン・クーペに付けられたネーミング。「Z」はZukunft(ドイツ語で「未来」の意)の頭文字を取ったもので、これは最初のZシリーズ「Z1」を開発したBMWの技術開発部門、BMWテヒニーク社が通称「ZT(Zukunft=未来、Technik=技術)」と呼ばれたことに由来しています。
一方そのスタイリングはロングノーズ(ボンネット部分が長いこと)、ショートデッキ(運転席などのキャビンが短いこと)という典型的なスポーツカースタイル。
端正なセダンスタイルが多いBMWの中で、「スポーツ」を見た目から前面に押し出した異色のシリーズと言えるかもしれません。

Zシリーズの歴史

ロードスターモデルが開発された背景


1960年台から70年台にかけては、各国のメーカーからロードスターと呼ばれる小型の2シーターオープンスポーツが販売されていました。
しかしオイルショックを経てクルマが実用性を重視されるようになったため、80年台に入った頃にはロードスターはほぼ絶滅状態だったのです。
その状況に風穴を開けたのが海外では「MX-5 ミアータ」と呼ばれたマツダのユーノスロードスター。
するとこのユーノスロードスターのヒットに続けとばかりに各社が積極的にロードスターモデルを開発し始めます。
しかしBMWが開発・発表したのは、そんな追随するモデルとは一線を画す、「画期的な未来派指向」モデルだったのです!

まるでコンセプトカーのようなZ1


1987年のフランクフルトモーターショーでZ1が発表されたとき、多くの人は「これはコンセプトカーだ」「このままのスタイリングで発売されるはずがない」と噂しました。
それほどまでに先進的で、未来的なデザインだったのです。しかし1989年には実際に発売を開始。
ここにZシリーズの歴史が始まります。

大ヒットしたZ3とその発展的後継車Z4


Z1はその製造工程の多くがハンドメイドだったため生産台数が少なく、また価格も高かったため、総生産台数は8,000台ほどにとどまりました。
しかし軽量なオープンスポーツに対するユーザーの要望は高まるばかり。そこに登場したのが1996年にデビューした、「Z3」です。
初めてアメリカのサウスカロライナ工場で生産されたBMWであるZ3は、そのコンパクトなボディサイズと、購入しやすい価格から大ヒット!後にクーペモデルやMモデルも発売され、一躍3シリーズや5シリーズなどの「レギュラーメンバー」の仲間入りをします。
そんな大ヒットしたZ3の後を継ぎ、更に上位モデルとなるべく開発されたのが、2002年にデビューした「Z4」です。
2019年にはトヨタ・スープラとプラットフォームを共有したことでも話題となった3世代目がデビュー。
高い運動性能と、ロングノーズ・ショートデッキの華麗なスタイリングで、多くのオープンスポーツ好きを楽しませています。

伝説の507型をモチーフにしたZ8


Z3とZ4の間には、BMWが1950年代に製造していた伝説のスポーツカー「507」にオマージュを捧げるZ8が登場しています。
2000年に発売されたZ8は高級かつ高性能で、ダンディーな1台。007・ジェームズ・ボンドの愛車、ボンドカーにも使用されました。

ライター情報

BMW Column編集部

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